光学活性アミンの絶対立体配置決定法

Nanomole-Scale Assignment of Configuration for Primary Amines Using a Kinetic Resolution Strategy
http://pubs.acs.org/doi/abs/10.1021/ja310620c

  • 要約


速度論的光学分割を利用した光学活性アミンの絶対立体配置決定法.キラルアシル化剤(R,R)とそれをd化した(S,S)-d3の1:1混合物用意しておき,光学活性アミンにアプライする.得られた混合物のジアステレオマー比をMSの強度比を利用して決定する.この比が1より大きいかどうかで,どちかの立体かが経験的にわかる仕組みになっている.かなり広範な基質に対して成り立つ模様.OHのついた基質はアシル化剤と水素結合するので,通常予想されるとものは逆の立体になるのに注意.

  • メモ

d化することによってMSによってジアステレオマーを分離できるようになる一方,反応性はほぼ等しいので単純に立体配置の差だけがアシル化の速度差に効いてくる.目の付け所が素晴らしすぎる.もっともっと基質一般性について調べて欲しい.あとこれ,アミンじゃなくてアルコールにもきっと応用できるはずだよね.そしたらMoscher法よりも素晴らしいと思うよ!